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2017.08.29

外傷性の椎間板損傷

通常、神経症状(痛みや痺れ)で後遺障害等級12級13号が認定されるためには、神経学的検査(代表的なものは腱反射)で異常が認められることが要求されています。

しかし、外傷(交通事故)によって椎間板損傷が生じたことが画像上認められる場合には、神経学的検査結果はそれほど重視されず、画像所見を重視して12級13号が認定される可能性があります。

12級13号が認定される神経症状とは、要するに、他覚的に神経系統の異常が証明されているものです。

外傷に伴う器質的損傷がない通常のむち打ちの場合に12級13号が認定されるためには、①神経圧迫を窺わせる画像所見(これは事故とは直接関連しない「経年的な変性所見」でよい)があり、②それと整合する神経学的異常所見が認められること等が要求されています(勿論、その前提として、事故に伴う神経症状が存在することは必要です。)。

これに対して、交通事故に伴う外傷性の椎間板損傷が認められる場合には、その事実だけで他覚的な証明としては十分と考えられるため、それ以上に神経学的検査で異常が出ていることまでは必ずしも要求されていないのだろうと思います。

外傷性の椎間板損傷が生じたことを証明するためには、事故と近接した時期の画像撮影(特にMRI)が有効だと思います。

受傷から時間が経ってしまうと、椎間板損傷が外傷に起因するものか否かの判断が難しくなる場合もあると思います。

 

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弁護士 榎木貴之

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交通事故問題の将来

愛知県内の人身事故発生件数(平成27年)は4万4369件と報告されています(愛知県警察本部交通部「愛知県の交通事故発生状況」)。死者数は213件と報告されています。年別の推移をみると、交通事故発生件数は年々減少しています。しかし、都道府県別発生状況をみると、愛知県は人身事故発生件数も死者数も全国一位となっています。愛知県内の地域別発生件数をみると、人口も多いからだと思いますが、名古屋市が最も多い1万4250件と報告されています。自動制御など自動化も徐々に進み、自動車の安全性能は格段に高まっているとはいえ、やはり自動車は「凶器」に違いありません(勿論、大変便利なものですが)。
私も名古屋市に住んでおり、事務所も名古屋駅前の錦通沿いにあります。名古屋市内を走る錦通、広小路通、桜通などは車線も多く、しかも直線ですから、特に夜間などは相当な速度で走行する車も珍しくありません。車線変更の際に合図を出す、一時停止では止まって安全確認をする、そういったことを守らないドライバーを見かけることもあります。私は弁護士として数多くの交通事故案件を取り扱う中で、交通事故被害に苦しみ、人生を大きく変えられた被害者の方を沢山見てきました。現在の法制度では満足な救済が受けられず、弁護士として悔しい思いをしたこともあります。ですから、そうした無責任な運転行為をみると、心の底から腹が立ちます。 ただ、こうした交通事故問題を巡っては、近い将来、大きな変化が起こると考えられます。とても望ましい変化です。それは、2020年代には完全自動運転が実現される見通しとなっているためです。当然ながら交通事故発生件数は大きく減少するものと思われます。また、仮に交通事故が起きたとしても、自動車の位置情報が数センチ単位で把握できるようになるわけですから、事故態様の再現も容易になります。ドライブレコーダーのような画像情報も保存されるようになるはずです。これまでは、当事者の話や現場の痕跡などから事故態様を再現していたわけですが、そうした作業は非常に簡略化されていくものと思われます。加害者側と被害者側の主張する事故態様が大きく食い違う、という事態も少なくなるはずです。さらに、完全自動運転となれば、もはやドライバーの責任を観念しづらくなるため、責任の所在についても大きく変化していくはずです。当然ながら、法制度、保険制度の大幅は見直しが必要となってきます。 これからの10年間は、交通事故を巡る問題が大きく様変わりする時期だと思います。まだ議論は始まったばかりですが、弁護士として大変興味を持っており、今後研究を進めていきたいと考えている分野です。そのような変化の中で、交通事故被害者側の弁護士として思うのは、新しい制度が、被害者側に不利なものであってはならない、ということです。変化を見守りつつ、必要であれば、声を上げていくことも弁護士として必要なことだと考えています。

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