2016.09.28
自営業者の休業損害をどのように立証するのか。
これは、休業損害の中で最も悩ましい問題です。
特に、仕事を何とか続けている場合に難しい問題が生じてきます。
会社員の場合は、休んだ分の給与が減らされるため、休業損害の証明は比較的容易です。
これに対し、自営業者の場合は、毎月決まった収入があるわけではありません。月による変動もあります。
そうすると、交通事故後、仮に減収が生じたとしても、それが交通事故に起因するものか否かが判然としないわけです(少なくとも、保険会社は、そのような見方をしてきます)。
いかに説得的な根拠と数字を示せるかがポイントです。そのためには、やはり、早い段階から準備しておくことが大切です。
また、自営業者の休業損害の特徴としては、無駄になった固定経費についても休業損害として補償を求めていくことが可能である、という点が挙げられます。どの経費をどの程度計上するのかを検討していく必要があります。
このように、自営業者の休業損害を巡っては、会社員の場合とは異なる複雑な問題が存在します。
早めに弁護士に相談し、対策を立てていくことが大切です。
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