2018.12.12
自動ブレーキ、車線をはみ出した時のアラームなど、最近の車には様々な新しい技術が導入されている。
自動運転実現に向け、今後も、そうした新しい技術が益々導入されていくはずである。
こうした新しい技術を事故解析に生かす方法があると思う。例えば、後続車両による追突なのか、前方車両が後退したことによる逆突なのかが争われた場合には、後続車両に自動ブレーキ機能が備わっていた場合には、その記録が参考になるのではないだろうか? つまり、もし後続車両による追突であるならば、危険を探知し自動ブレーキ機能が作動したという何らかの記録が残るのではないか?
また、どちらの車が車線変更したのかが争われた場合には、上記のアラーム機能の記録が参考になるのではないだろうか?
しかし、私のように文系の人間には、最新の機能を備えた自動車が、どのような記録を残しているのか、どのくらいの期間保存されているのか、どのように利用できるのかを十分に理解することが難しい。また、仮にそうした記録を活用し得るとしても、その解析はどこに依頼すればよいのか?
ナビや携帯電話にも位置情報を特定する機能が備わっている。事故の時に静止していたのか、どの方向に進んでいたのかも把握されているのだろうが、そうした記録は残るのだろうか?
こうした問題について、文系の人間にも分かりやすい解説書の登場を期待したい。
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