2016.12.16
交通事故による怪我で最も多いのは、むち打ち(頸椎捻挫)です。
衝突の衝撃によって首にむち打ち運動が生じ、首を痛めるというものです。
むち打ちに伴う首の痛みが長期間続き、後遺障害として慢性的な首の痛みを残すことがあります。
それが後遺障害として14級認定されるためのポイントは、概ね次のようなものです。
まず、事故態様。要するに、どの程度の衝撃が加わったのかが重要です。。
ここでは、壊れた車両の写真、修理見積り、事故態様に関する刑事記録などの資料が検討されます。
次に、症状の発症時期、症状経過、通院実績等が考慮されます。
要するに、事故後まもなく症状を発症し、その後も一貫して存在し、しっかりと通院もしている、という話です。
さらに、画像や神経学的検査の所見が考慮されます。分かりやすくいうと、痛みの原因となり得るような客観的な根拠があるのかどうか、ということです。
他にも考慮される事情はありますが、特に重要なのが以上の点です。
これらの事情を「総合的に」検討し、将来においても回復が困難と見込まれる症状といえるか否かが検討され、そのようにいえるのであれば、後遺障害として14級認定されることとなります。
仮に事故態様が比較的軽微にみられるような事故であったとしても、その他の要素が強く認められる場合には、後遺障害として14級認定が受けられる可能性はあります。それが「総合的に検討」の意味です。
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